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有機農業へのきっかけと佐藤農場の概要
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昭和42年にレイチェルカーソン著『沈黙の春』を読み、農薬が環境及び人体に及ぼす
影響について関心を持ち始めた中で、昭和43年よりみかん栽培を始めました。
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昭和59年までは慣行栽培を実施していましたが、地域のみかん農家に聞き取り調査をしてみると、大量に
農薬を散布して外観の美しいみかんを生産している農家ほど、自らの健康を害している傾向にありました。
この現状から、「まずは生産者が健康であって、消費者へ安心安全な農産物を食してもらう」ことを
理念に掲げ、昭和60年にそれまで年12回の防除回数であったものを年3回に減らした減農薬栽培、更に
昭和62年8月より無農薬、無化学肥料栽培に全圃場3haで取り組み始めました。
その当時、水稲を中心に減農薬栽培が広まりつつありましたが、柑橘栽培で無農薬、無化学肥料栽培の
事例は少なく、チョウ・ハンギュ(趙漢珪)氏が考案した土着微生物を活かすことで、自然と調和する
韓国自然農法を参考に実施しました。
また全国の水稲、野菜の減農薬栽培者を訪れ、情報交換をする中で試行錯誤して、平成7〜8年頃に無農
薬、無化学肥料栽培を確立しました。
私が栽培したみかんを食べた人は、「自然に自生したみかんの食味のよう」と評して、外観について
クレームがくる事はなくなりました。
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平成13年、有機JAS制度の開始とともに全柑橘圃場7.6haが認定されました。
いっぽう地域では、みかん価格が安く経営が厳しいことから荒廃園が増加しています。
このため自作地は5haでしたが、地域内の耕作放棄地等を借り受け、現在では26haと圃場面積の拡大を
行い、平成23年に農業生産法人化して全圃場の有機JAS栽培を実施しています。
法人化に伴い、自社製造の加工品を作りたいという想いから、有機JAS認定の加工場を設け、通年お客
様へ佐藤農場のみかんを味わってもらえるように頑張っています。
法人化に伴い、自社製造の加工品を作りたいという想いから、有機JAS認定の加工場を設け、
通年お客様へ佐藤農場のみかんを味わってもらえるように頑張っています。
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