国産レモンの旬は冬！

国産レモンは9月頃から収穫が始まり、12月〜3月までに熟れたものが食べられます。そのため、実は冬が旬なのです。秋口はまだ実は緑色をしているため、「グリーンレモン」とも呼ばれます。冬になるにつれて、黄色からオレンジ色へと変化していきます。

年間を通じて購入できるレモン

スーパーなどでは冬以外にもレモンは並んでいますが、国産といった記載がない限り、アメリカやチリなどの輸入ものです。特に南半球のチリは日本とは気候が真逆のため、国産レモンが収穫されない春から夏にかけて多く販売されます。しかし、最近は国産レモンのハウス栽培も行われるようになったため、6月〜7月にも国産レモンが手に入るようになりました。

品種別レモンの旬

レモンにはいくつかの種類があり、それぞれに旬があります。

ユーレカ

旬は9月〜12月です。もっとも一般的な品種で主にカリフォルニアで栽培されています。果肉がやわらかくジューシーで、形は長いボール状のものや、卵の逆さにしたようなものなどがあります。寒さに弱いため、日本ではハウス栽培が主です。

リスボン

旬は9月〜12月です。ポルトガル原産で、見た目も味もユーレカにそっくりです。ジューシーで酸味が強く、形は先のすぼんだ楕円形、皮には少しざらつきがあります。ユーレカよりも寒さに強いため、日本国内でも栽培されています。

マイヤーレモン

旬は12月下旬〜3月です。オレンジとレモンの配合種で、やわらかな酸味と強い甘さが特徴です。形はライムのように丸く、寒さに強いため日本の気候でも比較的育てやすいです。

ジャンボレモン

旬は12月〜2月です。通常のレモンの2〜4倍ほどの大きさで、香りもよいことから主に観賞用として育てられます。気温が高いと花が咲き、果実も実りやすいです。

空前絶後のレモンブーム到来

食材やデザートなどは、数年ごとに大ブームが起こることがあります。実はレモンもブームの真最中にあります。しかもレモンブームはすでに数年続いており、ブームなのか定番なのかわからないレベルにまで到達しています。

レモンブームの始まり

もともとレモンは身近な食材であったため、ブームの始まりは静かなものでした。美容・健康・見た目にも優れている食材であり、何にでも合うことから徐々に広がっていきます。

当初、ブームになったのは「塩レモン」です。塩味と酸味のバランスがよく、簡単に作ることができ、保存食にもなります。その他、レモンカードやレモンケーキなどのスイーツ、レモネードやレモンサワーなどの飲み物にもブームは広がっていきます。

拡大するレモン市場

オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類の中でもレモンは高い人気を誇り、市場はますます拡大しています。揚げ物などの添え物という位置づけではなく、主役としてもおすすめの食材です。

レモンには味わいだけでなく、その香りがストレスや疲労対策にも効果があるとされています。また、消化を助けることなども、レモンを取り入れる追い風となっています。

国産レモンの台頭

レモンはこれまで輸入に多くを頼っていましたが、農薬や防カビ剤などの問題から、皮ごと積極的に取り入れることに懸念がありました。近年では、安心・安全な国産レモンが各地の農園で育てられるようになり、ネット通販やふるさと納税を利用することで、簡単に手に入れられるようになりました。国産レモンは知名度も上がりつつあるため、今後ますます求められる存在になることでしょう。