有機野菜や無農薬野菜は、小さな子どもでも安心して食べられる、アレルギーがでやすい人も安心、味がしっかりしているなどのメリットがあります。
その一方で、手間暇がかかるため価格が高くなりやすい、野菜が不揃いになりやすいなどのデメリットもあります。
とはいえ、消費者にとっては圧倒的にメリットが多いため、より普及されることが望まれます。しかし、日本で有機栽培を選ぶ農家はごく少数です。なぜ食の安全性が求められる現代でも、有機栽培が日本で普及しないのでしょうか。その理由をご紹介いたします。
有機栽培の技術が難しい
化学肥料や化学農薬を使わない有機栽培では、効率のよい農産物の生産は難しいです。また、台風や害虫などの予期せぬ被害にも備えにくいため、大きな損害を受ける可能性も高まります。
高温多湿の気候
日本の気候は高温多湿です。雨と高温が原因で雑草が育ち、虫がつくことから、農薬を使わないとすぐに作物がだめになることも多く、無化学農薬の有機栽培で安定して作物を育てるのは至難の業といえます。日本よりも有機栽培が盛んな欧州は、年間を通して雨が少なく、空気も乾燥しているため、農薬に頼らなくても比較的作物は育てやすいです。
利益になりづらい
農薬を利用すると効率よく作物を育てられるため、有機栽培よりも利益になりやすいです。有機栽培は労力がかかる割に生産量も不安定で、価格も高くなることから、販路が確保できないなどの問題があります。
補助金制度の問題
日本では有機栽培の他、通常よりも農薬などを半減した農家にも補助金が支払われます。そのため、難易度の高い有機栽培よりも、農薬を減らすことを目指す農家が多いです。
消費者の厳しい要求
有機栽培のものは、形がいびつになりやすいです。日本では、まだまだ果物や野菜は見た目で判断されることが多く、色などが整ったものが求められます。そのため、見た目を整えやすい慣行栽培を選ぶ農家が多いとされます。
有機栽培で作物を育てることは難しく、手間もかかります。その割には利益も少ないです。厳しい状況ですが、地球の環境と人々の健康を考えると、有機栽培を行うことには大きな意味があります。
不知火を選ぶ際、皮に黒い点があるものを避けていませんか。また、お得な訳あり不知火を購入しようと思っても、黒い点が気になって躊躇してしまうこともあるでしょう。不知火の皮にある黒い点の正体について解説いたします。
黒い点の正体
不知火など柑橘系の果物の皮に、黒い点がついていることがあります。その正体は病気、もしくは害虫によるものです。
病気の場合は、まず黒点病やかいよう病が考えられます。黒点病の場合、「病」といっても化学農薬か化学肥料を使わずに栽培すると、ほとんどがかかってしまう程度のものです。黒点の大きさは0.1〜0.5mmほどで、梅雨や秋雨の時期に発生しやすいです。
害虫によるものとしては、ヤノネカイガラムシが挙げられます。皮に黒ゴマが付着しているように見えます。ヤノネカイガラムシとは、柑橘類にのみ発生する害虫で、葉っぱの裏などにつきやすく、実の外側についたものは、その見た目から「ごまみかん」と呼ばれることもあります。
黒い点がついたものは食べられるのか?
黒点病やヤノネカイガラムシが原因のものは、見た目こそ劣るものの、体への影響は認められておらず問題なく食べることができます。有機栽培で黒点病にまったくかからない柑橘類を育てることは至難の業です。そのため、黒点があるものは農薬が少ない、または無農薬であるとも考えられます。
黒い点はあくまで外側の皮のみなので、皮をむいてしまえば中の実は綺麗です。もちろん、有機栽培の不知火などのみかんは、黒い点があっても皮まで安心して食べることができます。オレンジピールやジャム、ケーキなどにも問題なく活用可能です。
カビに注意
外側の表面にある黒い点だけではなく、中身まで黒ずんでいる場合は、カビで腐食していると考えられます。カビの生えた実は速やかに取り除き、他の実にもカビ菌が広がっていないかを確認しましょう。
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鹿島みかん村では30年以上にわたって有機栽培に取り組み、農場はすべて有機JAS認証を受けるまでになりました。少し不格好な見た目ですが、自然の恵がギュッと詰まっており、とても美味しいのが特徴です。