不知火には、柑橘系の果物に多く含まれる栄養素がたくさん詰まっています。
ビタミンC
不知火にはビタミンCが豊富に含まれており、その量は普通のみかんのおおよそ1.6倍にもなります。ビタミンCには活性酸素を取り除く抗酸化作用の他、日焼けの原因となるメラニン色素の生成を抑制する働きなどがあります。
また、女性の体に不足しがちな鉄分の吸収を高め、ストレスに対抗するアドレナリンの合成にも欠かせない存在です。
β-クリプトキサンチン
β-クリプトキサンチンは近年、様々な健康機能が期待される成分の一つとして注目されています。肥満が原因による高血圧、動脈硬化(動脈老化)、糖尿病などの生活習慣病の他、免疫力アップや美肌効果も期待されます。
クエン酸
クエン酸は、エネルギーを作り出すために必要不可欠な成分です。血を綺麗にし、疲労を回復する、筋肉痛の防止やミネラルの吸収をサポートする働きがあります。また、ダイエット効果や通風に対する効果も期待されます。
ペクチン(水溶性食物繊維)
不知火の薄皮には、ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンには整腸作用があり、便秘やお腹の調子が悪いときに効果が期待できます。
ヘスペリジン(ビタミンP)
不知火の薄皮には、ヘスペリジンも含まれます。ヘスペリジンには抗酸化作用の他、毛細血管を強化し血流をよくする働きが期待できます。また、アレルギー反応による炎症を抑える作用もあるため、花粉症の予防にも効果が期待されます。
その他、心臓機能や血圧を調整する働きのあるカリウム、骨の形成に不可欠なカルシウム、体の働きを助けるミネラル、マグネシウム、リンなども含まれるため、子どもから大人までおすすめの果実です。
不知火を通販するなら、旬や食べ頃についてもチェックしておきましょう。
不知火の旬
不知火は、ビニールハウスで栽培されるものと、露地栽培があります。ビニールハウスのものは12月頃から出荷が始まり、2月末頃まで出回ります。
露地栽培のものも収穫は12月頃から始まりますが、酸味を抑えて甘みを凝縮される熟成が2〜3ヶ月ほど行われるため、出荷は3月頃からで5月頃が最終となります。食べ頃は3〜4月頃です。
熟成させる理由
もぎたての不知火は酸味が強いため、必ず貯蔵期間が必要になります。柑橘類は本来、収穫直後が一番甘みも酸味も強い状態です。特に不知火はクエン酸が豊富に含まれるため、甘みよりも酸味を強く感じやすいです。
酸味を抑えるため貯蔵すると、「同時に甘みも抜けてしまうのでは?」と思われるかもしれません。確かに甘みも少しは減少しますが、クエン酸のほうが分解の速度が速いため、甘みと酸味のバランスがちょうどよい時期まで熟成され、出荷されます。
ビニールハウス栽培と露地栽培の違い
ビニールハウス栽培には加温と無加温があり、加温では暖房でハウスが温められるため、収穫時期が早くなります。加温と無加温を使い分けることで、収穫の時期をずらすことができます。
ビニールハウス栽培は、温度調節や水やりなどの管理に手間がかかりますが、キズや色ムラがつきにくいです。露地栽培は自然環境の影響を受けて育つため、キズがつきやすく、見た目も不揃いになりやすいです。しかし、品質や中身はまったく問題がありません。ハウス栽培よりも安価なことが多いため、自宅用にもピッタリです。
通販で届いた不知火は、10度以下の場所で保管することをおすすめします。皮が薄いため、気温が高いとしおれてしまい、味わいも落ちてしまうので気をつけましょう。
不知火にはビタミンをはじめ、注目を集めるβ-クリプトキサンチンなどが豊富に含まれています。美味しいだけでなく、ヘルシーな不知火は2〜3月の旬の時期にぜひお召し上がりください。
鹿島みかん村では、化学農薬・化学肥料・除草剤を使わない有機栽培を行っております。防腐剤やワックス剤も使っておりません。見た目は不格好でも安心・安全のオーガニックな不知火をお求めの方は、お気軽に鹿島みかん村の通販をご利用ください。